江守の里 夢プランとは
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江守の里 山車 令和四年 2022年
新型コロナウイルス感染の勢いはまだまだ続き、昨年同様以上に感染状況は悪化する一方です。それでも夢プランの山車作りは今年も健在で、今年は久しぶりに社南納涼祭も再開するとの事で、目標を持ちつつ例年以上に遅ればせながら5月下旬から本年度の山車製作が始まりました。
そんなこんなで原案をもとに江守の里の絵師が描いたのが、今年の山車のイメージ図です。
そこでここ数年前から社南公民館の後押しもあって、地元のお宝発見という形で社南小学校の児童が江守の里の山車小屋に訪ねて来る事が決定して、お宝に見合うよう襟を正して山車製作に取り組みました。
6月初旬梅雨空の中社南小学校3年生の一行が訪れました。
紙貼りが終わった後の内照式照明をつけると、「おー」と歓声が上がり多くの質問攻めにあい、この伝統的山車にすごく興味を持ったんだなぁと実感しました。
そんな小さな子供たちから
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江守の里 山車 令和四年 2022年
江守の里 山車 令和三年 2021年
今年は例年行われていたお祭りも再開できると願い準備を進めてきました。しかし、昨年(令和2年)同様新型コロナウイルスは衰えるどころか感染拡大の傾向にあります。
終息の願いを込めて私たちなりの表現は出来ないものか試行錯誤して、流行り病は終息して欲しい思いは、遠い昔から変わらず、災いを払拭するために行ってきた、「福井祇園祭」まさしくそれにあたり、昨年製作した 隊列の先頭付近の千成瓢箪馬印山車の少し後方の人型人形馬印山車をモチーフにしてポージングはそのままに、内容を今の時代に反映した物を製作しました。
刀を持ったお侍さんが何者かを成敗しているように見受けられ図なので、このお侍をふくい祇園まつり行われている木田神社にある、清明神社に祭られている『安倍晴明』に見立てて、成敗されているのはどうしても倒して欲しい、新型コロナウイルス別名「コビット19」と言う醜い鬼を表して表現したものが、以上の様な形になりました。
やはり醜い鬼には、重罪人の様に背番号を背負ってもらって、一層おどろおどろしい形で、「コビット19」の19番を「拾玖番」と刻印を押した醜い鬼にしました。
『安倍晴明』は清楚な感じで凛々しい顔つきで、狩衣と言われる上着の文様には四神ををデザインした元なっています。
長年考慮してきた青森ねぶたで着色での技法のロウ付けを今回初めてトライしてみました。
例年行われてきた社南納涼祭を皮切りに江守の里夏祭りがなつの恒例行事であったが、今年はその流れも変えざる負えず、一等初めの社南納涼祭に代わる出展ができる機会が出来ました。それが社南の祭としてこの江守の里山車を今年の山車を含め過去の白虎や 龍も千成瓢箪馬印も勢ぞろいしてショッピングシティ『ベル』に出展する事が出来ました。関係各位様並びに携わって頂いたスタッフに大変感謝いたします。
この後、8月23日からハピリンとプリズム福井に祈願木のお書き処と一緒に展示されます。
江守の里 山車 令和二年 2020年
この年が明けると共に今までに経験したことない流行り病の猛威が世界中を駆け巡っていくとは思いませんでした。
いろんな行事をはじめ、場合によっては様々な仕事までも止めざる得ない程の大変なことになりました。
当然地元江守の里の祭りは中止、地区の社南納涼祭も中止と相次ぎ、せめてふくい祇園まつりだけでも何とかできないものかと考えていると、もともと祇園祭とは災いを払拭するお祭とされて執り行われた祭という事で、役員一同で検討し福井市との協議も踏まえて、何もかも中止の世の中を祭神輿等の集結との事で、我々夢プラン作成の山車も展示することになりました。
この年制作の山車は例年作っている物とは少し変わり、福井駅前からお焚き上げ会場の足羽川河川敷まで、小規模な密にならない様な隊列を作るという事で、コンパクトなものを考慮していると、以前から構想の中にあった江戸時代の祇園祭挿絵にある馬印を作る事にしました。
馬印とは
馬印(うまじるし)は、戦国時代の戦場において、武将が己の所在を明示するため馬側や本陣で長柄の先に付けた印。
ハピテラスには様々な神社のお神輿が鎮座していて、江守の里山車もその一角に置かせて頂く事が出来ました
この千成瓢箪、福井市歴史博物館元館長より取材したところ、千成瓢箪といえば、豊臣秀吉となるところですが、越前松平初代藩主『結城秀康』がしばらくではあるが、秀吉の所に養子に行っていた事から、当時より「太閤さん」と崇められていた為、先頭付近に太閤秀吉の馬印を配置したと思われる、諸説紛々ではあるが
そしてふくい祇園まつりのフィナーレとなる足羽川河川敷でのお焚き上げが行われました。
江守の里山車の軌跡 平成30年 2018年 『馬脅し』
平成30年大河ドラマ『西郷どん』幕末福井 三岡八郎 松平春嶽 橋本左内
この年のNHK大河ドラマ『西郷どん』で幕末がクローズアップされ、当然福井の三岡八郎(由利公正)松平春嶽 橋本左内は、福井の代表的な幕末から明治にかけての重要人物たちです。三岡八郎が若かりし頃馬の名手で、越前福井の正月の伝統行事『馬脅し』を行っている、勇壮な姿を山車にしてみました。
29年度に引き続き制作にあたり石膏で山車の台に乗せることを想定してバランスを考えつつ、全体の配置等を考慮しながら製作しました。
社南のお宝を散策と言う事で、社南小学校から2K弱の所をわざわざ見学に来たくれました。
この年も社南納涼祭をを皮切りに、ふくい祇園まつり、そして地元の江守の里夏祭りで締めくくることができました。
中でもふくい祇園まつりも5地区が一丸となって福井市を盛り上げていく事が出来てきたと思いました。
江守の里山車の軌跡 拡散編 2016.2017
平成28年2016年
英雄・名君・暴君 松平忠直 日本の分岐点 山車
越前二代目藩主 松平 忠直
夏の陣で真田幸村を討ち取り戦功を挙げる。
鯖江鳥羽野を開拓した名君であったが、幕府に不信感を持ち、謎めいた鬼となり暴君と化した。狂刃に散る良民の様を喜ぶ 妾 一国を愛し、さらに乱行を繰り返す。残虐さと愛情、名君と切支丹、もはや心に宿る鬼を抑える事は出来ない。
数々の乱行によって 豊後(現 大分)に流された後は、慎み深く領民を愛で、近侍を哀れみこの世を去った
もしこの絵のような女性が現れなかったら・・ 越前も変わっていたも・・・
日本版のジキルとハイドの様な両極端2面性を持っていた松平忠直本当に鬼の様な形相で噂の様な悪行三昧であったかは、諸説ありますが、その姿を現した山車です。
この年に、2014年ごろから検討していた、四神獣山車をいろんな地区に広め巡行を通じて、もの作り等の達成感を感じ取って、拡散できるよう虎と龍を各々お色直しをして、ふくい祇園まつりの方に預けました。
2体の山車はこうやって運ばれて行きました。
この年初めて福井祇園祭と相まって各地区(みのり、木田、社南)との山車と鳴り物の競演ができた、輝かしい年でした。
そして翌年新たな拡散となるのでした。
平成29年2017年
地元の誇りの山 福井戦国ロマン トレイルマップ 平安古道 山車
激動の戦国時代 地元福井の地にも数々の武将全国的にも名だたる人物この地には関わり合いがあり、それらが戦国ロマントレイルマップとして地元社南地区を地図上に通っていることをきっかけに製作者の一部で、清明・社南地区連携で事業を立ち上げるのを切っ掛けに朝倉氏遺跡出発一乗城山→文殊山→城山→福井城址入口「九十九橋」と言う戦国ロマントレイルルートが、福井県で設定したルートがあります。
こんな素敵な古街道を絡めた道路もスポーツも一貫した物が出来るいいチャンスという事で一乗谷の朝倉の総大将朝倉宋滴、文殊山を開山した泰澄大師、地元の誇りの山城山の新田義貞をトレイルコース上の山の人物として一つの山車まとめたものが、
今回の山車です。
今回の山車のイメージ図
新しい試みで作った石膏でのイメージ、山車の大きさのバランスや配置等を考慮するのに役に立ったのと、製作者のイメージを手伝って頂ける皆さんにより詳しくつたわりました。
別角度
後ろから撮影・山車説明含む
出発前の集合写真
この年ついに社南地区以外の山車の製作が始まりました。
及ばずながら社南地区も制作のお手伝いをさせてもらいました。
福井祇園祭も四神がそろいこの年は、みのり地区、木田地区、足羽地区、社南地区、社西地区と山車と鳴り物で賑わいました。
江守の里山車の軌跡 停滞編 2014.2015
平成26年 2014年
佐々木小次郎 翼返し 山車
2013年の山車があまりにもクオリティーが高く、特に竜の思い入れが高くて、出来れば後に残せないものかと考えた結果、福井祇園祭に参加しているこの機会にこの年に虎を作れば、後に2013年の「龍」今回作る「虎」とを上手く使えば、四神獣の半分はカバー出来るのであれば、この年は虎にまつわる逸話は無いかと探してみれば、一乗滝で燕返しを編み出したとされる、佐々木小次郎がいました。
この燕返しは別名「虎切」と呼ばれたとされています。
7月25日 社南納涼祭までには、本来なら虎切とまで謂れがあるにも、制作が間に合わず、究極燕返しを編み出したとされる、一乗滝をイメージし2013年の山車と2基引っ張っていき、会場を盛り上げようと試みました。
しかしながら山車の台車のタイヤがトラブルを起こし、あえなく小次郎山車のみ納涼祭会場まで巡行しました。
この年も社南納涼祭、福井祇園祭に参加 しますが。地元 江守の里夏祭りは台風の影響で開催以来初めて中止になりました。
平成27年 2015年
佐々木小次郎 翼返し 山車 part2
2014年作製した佐々木小次郎に2013年作製した龍、虎切をイメージ虎を配置した勇壮な山車です。
2014年本来江守の里を盛り上げるべく作られた山車である以上、江守の里の住人にお披露目していないという事で、昨年よりパワーアップして、作り直しました。
勿論先を見据えて、各パーツに分かれるように虎と龍は配置されています。
この年も社南納涼祭 福井祇園祭に参加し 滞りなく江守の里夏祭りも開催され、大いに盛り上がりました。