江守の里山車の軌跡 スキルアップ編 2010.2011
平成22年 2010年
この年NHK大河ドラマ「龍馬伝」が放送され、幕末様子が事細かく放送されました。ここ福井も幕末の重要な舞台でもありますし、主人公の坂本龍馬も福井の地を何度も訪れているといううことで、坂本龍馬と夜通し酒を酌み交わし、日本の夜明けを夢見る三岡八郎(由利公正)をテーマに山車をつくりました。
21年までは、漠然と作者の頭の中で描いているものを山車に現していたのですが、作っている内に、上下左右前後ろとバランスがおかしくなってきているため、制作前に十分な打ち合わせを絵の達人と行い全体像のイメージを描いてから、山車の制作にかかるように制作方法変えていきました。こうすることによって、数段クオリティが上がったように思えるのは、親バカ根性なんですかね。
江守の里住人であった、稲田代議士も幕末の有志山車の紙貼りを手伝った。
平成23年 2011年
お江 母お市 北庄城炎上 山車
この年も 大河ドラマが「お江」と言う事で、せめて、未来ある娘たちを、逃がして生きることを諭したとされる様なイメージで、大阪城に匹敵されるような、九重のお城「北庄城」が炎上し、自害する実の母親を思い、かたく決意している江を表現するさまをイメージした山車を作成しました。
時は、天正十一年(1583年)4月24日、越前北ノ庄城は炎に包まれ、柴田勝家とその妻・お市の方が自刃して果てました。
下の句は、落城の前に、「お市と勝家」が読み上げた歌とされています。
お市
♪さらぬだに 打ちぬる程も 夏の夜の 別れをさそふ 郭公(ほととぎす)かな♪
勝家
♪夏の夜の 夢路はかなき 跡の名を 雲井にあげよ 山郭公♪
この年の山車はクオリティーが高いということで、お盆から夏休み期間中、新しく出来た北陸新幹線の高架下の空き地を利用して、H氏市会議員の手助けも頂き、誇りあるわが町の山車を展示し、多くの人に感動を与えました。