江守の里夢プラン

福井県福井市にある小さな街のコミュニティのお話

江守の里山車の軌跡 壮友会変動編 2004.2005.2006

変動平成16年2004年

柴田勝家 山車 復活

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壮友会 記念史

 

平成16年を境に山車作りが大きく変わり始めました。

壮友会の有志が「今年の山車は以前にも作った大型の行灯山車を作ってみましょう」の一言が壮年グループ眠っていた何かを目覚めさせてしまいました。

先ずは制作場所の確保からでした。過去にも大型の山車を作るにも制作する場所をお借りして、近所迷惑を考慮しながら、こつこつと作っていきました。そのころ丁度公民館横に浄化槽になっていた空き地があり、ここに仮設で小屋を建てその中で制作しようとゴールデンウィーク中に小屋を建て、急ピッチで山車が制作されて行きました。

前回の試行錯誤の柴田勝家山車の時とは若干条件が良くなり、青森ねぶたの本場の作成方法などインターネットで探し当てることが出来ましたが、やはり肝心な部分はなかなかうまくいかず、江守の里山車オリジナルの針金と針金をテープで縛っていくやり方は、先人の山車を作っていった有志からの引き継がれたものです。

何をやるにしても失敗の連続で、中々前には進めなかったのですが、完成目標にしていた社南地区の納涼祭に是が非でも間に合わせようと、毎晩徹夜してまで山車作りを行いました。

そして不幸が訪れます。7月18日未明から昼前にかけての記録的な豪雨にさらされて隣町のみのり地区を中心に勿論社南地区も大きな被害をうけました。

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福井豪雨 福井新聞 号外

行政側も自粛を呼びかけ、地区の祭りは軒並み中止となりました。その2週間後に行われる地元の江守の里祭りをどうするかを、連日の様に会議が行われ、今まで順延こそあった江守の里夏祭りがこの年の自粛でついに中止になりました。

すると有志一同の猛反発が起こり「みんなでボランティアでも何でもするから、祭りだけがどうにかしてくれ」と連合会との交渉の結果、特別に江守の里秋祭りのして盛大に執り行われた。こんなこともあったせいで、この年の祭りはいつも以上に盛り上がりを見せた。

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数年ぶりに復活 『柴田勝家 山車』

その後翌年には、福井時代行列に出品し江守の里壮友会のメンバーでローテンションを組んで、夜通しの警備を行いました。この時に運搬するのに経費がかかる為、時代行列の参加は翌年行いませんでした。

 

平成17年 2005年

姉川の合戦 「朝倉健景 真柄十郎座衛門」の山車

16年で脚光を浴びるてイケイケ状態になり、より一層大型で横幅もワイドな山車を作ると努力します。しかしながら、町内を巡行する為には、道幅の制限がありますそこで考えたのが、山車の上部行灯が乗っている部分を回転台で90度動かし、狭い道を切り抜こうと初めての試みで、からくり山車がこの年つくられました。サイズは歴代の山車の中でも、最大です。

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過去最大の山車 姉川の合戦

平成18年 2006年

姉川の合戦 「朝倉健景 真柄十郎座衛門」の山車 分離型

この年は、公民館の増床工事の為、山車小屋自体が取り壊されて、作業が出来ない状態が続く中、江守の里夏祭りは例年通り行われました。制作までには至らなかったもの、巨大な山車を二分化して、2体の山車にして、一方を創設以来の有志「壮年会中心で」もういっぽうを第二世代及び新たに引っ越してきた有志で町を盛り上げるべく、2体の山車でこの年の祭りを盛り上げました。この時の第二世代がのちの青年会になっていくのでした。

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姉川の合戦 分離型 「朝倉健景」の山車

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姉川の合戦 分離型 「真柄十郎座衛門」の山車